生き物や動物を野外に放す放生とは?台湾では問題に 日本では?

1台湾で放生が問題に 日本では放生の風習はあるの?

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https://plaza.rakuten.co.jp/hwkirakirataiwan/diary/

放生会(ほうじょうえ)とは、捕獲した魚や鳥獣を野に放し、殺生を戒める宗教儀式だそうですね。

仏教の戒律である「殺生戒」を元として、日本では神仏習合によって神道にも取り入れられたそうです。

もともとは仏教の教えの一つなんですね。

無益な殺生はいけませんよ!できるだけ生き物の命を大事にしましょうという事でしょうか。

この放生が最近、台湾で色々と問題になっているようです。

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2021年5月 台湾では、仏教徒が自らの業(ごう)を改善して功徳を積むために行う

魚や鳥獣を野外に放す「放生」という儀式によって毎年数千万匹の生物が死んでいると、

動物保護活動家らが警告を発しているそうです。

この放生の禁止を検討している台湾政府によれば、放生の儀式によって環境が破壊されるのに加え、(生態系などバランスも乱れてしまうのかもしれません)

毎年放される2億匹前後の生物の多くが餌や生息地の不足により死んだり傷ついたりしているということです。

動物保護団体「台湾動物社会研究会」によれば、台湾では毎年約750の放生の儀式が行われているそうです。(放生活動の大型化や商業化なども問題視されていて、放生のために商人から大量の動物を購入して自然に放すケースもあるそうです。)



台湾の農業委員会(農業省)の担当者はメディアの取材に対して、

これまでの交渉で一部の団体は儀式の中止に同意したが、放生の禁止を受け入れていない団体もあると述べたそうです。

行政当局では飼育放棄に当たる可能性を指摘しているそうですが、祈祷や慈悲の心を理由に、

抗議している放生団体などもあるそうです。

市内の社子島などでは、信仰心なのでしょうか?放生した動物が毒を持っていると、より自らの業が改善されるといった理由から、毒ヘビを野に放つ団体もあるそうです。

市民や地元住民からの抗議にたいして、「阿弥陀仏(あみだぶつ)と唱えれば毒ヘビにかまれることはない」と弁明。

これに対して住民からは猛抗議がおこり、両者の対立はますます混迷を極めているようです。

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これはかなり極端なケースかもしれませんが、

宗教儀式や戒律などの教えを実践する信仰心と、自然環境や動物愛護といったものがおりなす社会問題といったところでしょうか。

宗教上の理由で「殺生戒」を守り是とする放生活動が、信者以外には理解をえられずに、

より多くの生き物を死に至らしめる原因になっているのは、何とも皮肉なことですね

個体としてだけ見るのか、生態系全体として見るのか、生物界や環境はやはり複雑なようです。

現在台湾の議会で提案されている、野生生物保護法の法改正を検討している改正案では、

許可無く放生をした者に対し最大2年の禁錮刑または250万台湾ドル(約680万円)の罰金が科されることになるそうです。

2日本では放生の儀式や風習はあるの?

興福寺放生会> 在来種のモツゴ約200匹を猿沢池に放流 - く~にゃん雑記帳

https://blog.goo.ne.jp/

日本ではこの放生会、全国各地のお寺や神社などで、伝統の宗教行事や神事として

執り行われているようですね。

奈良の興福寺では毎年の伝統行事として、お寺の猿沢池に、信徒さんから寄進された大量の金魚を放流していたそうですが、

金魚は外来種で、日本の生態系などを壊すといった批判や指摘をふまえて、

在来種であるモツゴの放流に切り替えたそうです。

京都)カニと住職 静かな法要 蟹満寺で放生会:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/

カニの恩返しの伝承がある京都の蟹満寺では、カニを供養する放生会が行われているそうです

沢ガニを観音像のまえで放すようですね。

祭典の詳細 | 八幡総本宮 宇佐神宮

http://www.usajinguu.com/festival-detail/

八幡宮の総本宮である、大分県の宇佐神宮では蜷貝(ニナ貝)を放す放生会です。

日本では歴史が一番古く、放生会発祥の地と言われているそうです。

神社なので例大祭や祭典、お祭りの一種なんでしょうね。



九州の神社:福岡県・筥崎宮(福岡市)

http://www.kyushu-jinja.com/fukuoka/hakosaki-gu/

こちらは九州は福岡県にある筥崎宮(はこざきぐう)の放生会、毎年9月に行われる祭りは、

博多に秋の訪れを告げる行事だそうです。

放生会は、殺生を戒めて命あるものを大切にし、秋の実りに感謝するお祭り。期間中には、稚魚やハトを自然に放つ放生の神事などもあり、博多の3大祭りにも数えられていて、

まつり期間中は多くの人々でにぎわうそうです。

3放生についてのまとめ

いずれにしてもこの放生という人間の営みと行為。

台湾と日本のお国柄の違い、宗教や信仰などの違いによって、様々な解釈がなされているようですね。

しかしそこには、生きとし生けるものは必ず死に、人間は生命を維持していく上では、

必ず他の種族を殺さなければいけないといった、根源的な問題が含まれているようです。

そこに共通するのは、すべての生物に備わっている命に対する向き合い方ではないでしょうか。

永遠のテーマである万物の命。

これからもますます物議をかもしそうですね。




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